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Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

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2011年09月07日(水) [n年日記]

#1 IBISML@函館

函館のはこだて未来大学で行われた, IBISMLの 第6回研究会 に参加してきました。 *1 この回の担当幹事ではないので絶対必須ではなかったらしいですが, 幹事補佐なので是非行くべきだと思って参加。
内容は相変わらず, 研究会なのにレベルが高く, また函館の地に参加者も凄い方が 沢山集まっていました。 個人的には, NECの石井さんによる 「一般損失最小化に基づくカーネル識別器の学習」 と, 東工大杉山研の Ning Xie さんによる 「Artist Agent A^2: Painterly Rendering Based on Reinforcement Learning」 が特に面白い, 印象に残る発表でした。
前者は, 一般化損失関数を考えることで, SVMより圧倒的に少ないサポートベクターで, 同等以上の性能を達成し, クラスの事前確率やマルチクラスも自然に扱えるという, 淡々と発表されているのにまるで嘘のような凄い話。 後者は水墨画のようなストロークの軌跡を, 描画結果が与えられた領域をカバー する条件の下で, 軌跡をスムーズにするように強化学習として捉えて学習する, という 話。最後の金魚の水墨画の学習が印象的だったので, もっと前面に出してもいいのでは ないかと思いました。こういう場所に強化学習が使えるとは全く思っていなかった ので, 非常に新鮮でした。

日曜日に着いて, 函館港の横を散歩していると, ホタルイカ漁船(!)の横に, 函館水産製氷協同組合という印象的な建築が。(下の写真)
前面の凸凹はガラスブロックで光が入り, 同時に製氷のイメージを与えています。 調べると, どうも水揚げした魚の保存等に大量に必要な氷の製氷工場らしいですが, 漁港にありながら非常にすっきりとした建築で, 実際H11年の函館市の 都市景観賞受賞しているようです。 他の方が撮った写真が ここ にありました。

函館水産製氷協同組合。はこだて未来大学。未来大の一番北の茂み
にあった花。


*1: 最近自分の研究では勉強のしまくりなので, 自分の研究ネタでなくてすみません。

2010年09月07日(火) [n年日記]

#1 IBISML研第2回終了

信学会 IBISML研究会第2回 が無事に終了し, 福岡から帰ってきました。僕は幹事補佐なので, 基本的に毎回参加。

今回はPRMU研究会, 情処CVIM研究会と共催だったこともあり, かなりの盛況で, 一日目最後のセッションは部屋が一杯で80人以上はいたように思います。 第2回が活況で終わって一安心。
PRMU研の発表を見るのは初めてでしたが, (音声の方も多くはそうですが) 扱っている値が連続値なので, ガウス分布と exp が出てきて自然言語処理から見ると 一見難しそうに見えるものの, 結局やっていることは大体DPとガウス分布と二乗誤差に 尽きるのかな, というのが感想でした。

こういう研究会に出たり, CS研にいると機械学習の色々な話を聴くことができて 機械学習100本ノック状態だなぁ, と日々思っているわけですが, 逆に言うと, 大学の普通の自然言語処理の研究室だと, ほとんど自然言語処理の話しか聞かない, という環境なのではないかという気がします。そういう意味では鍛えられるなぁ, と思う所が大です。

ANAのツアーを使ったので, 関空から福岡へ飛んで, 今回はANAクラウンプラザホテル福岡(=博多全日空ホテル)に宿泊。 *1 流石のクオリティでした。(と言っても, NTTの宿泊費の範囲内です。)
博多駅の博多口の駅前は 対称になっていて, 前回泊まったホテル日航福岡と福岡全日空ホテルは左右のほぼ同じ位置にあるので, 明らかに最初から計画的に配置したんだろうなぁ, と想像。 *2 これで, 一応博多駅の主なホテルの両方に泊まった感じになりました。


*1: 竹内先生お薦めのハイアットレジデンシャルスイートを使いたい気もしましたが, 今回の場所的に便が悪いので博多駅前に。
*2: 当たり前のことですが, こういう所を使う客にはそれなりの購買力や社会的な力 を持った人がいるので, 左右に分散させることで均等な開発を図る, という意図なのだ と思います。

#2 -

同じグループの 石黒君 の論文がNIPSに通っていました。おめでとう!


2009年09月07日(月) [n年日記]

#1 京都→下関

青春18切符が余っていたので, 週末を使って, 各駅停車で京都から下関まで 行ってきました。 *1 ちょうど, 夏に東京に帰省した帰りに18切符を使って, 昼間に東京→京都まで乗って帰ってきたので, これで東京から下関 *2 まで, 普通列車で走破したことになりました。
以下, 鉄な人や常連の18きっぱーの人には常識の部分もあると思うので, そういう人は 飛ばして下さい。

物理的には子供の頃から寝台特急で何回も通っているのですが, 山陽本線を通る時は大抵夜中なので, 実際にどんな風になっているのか興味があり ました。

山陽本線の普通列車の乗り継ぎはWebにはそれほど情報がないようで, 時刻表を買って 調べると, 9:30京都→11:28相生→14:48三原→18:44新山口と, 何と京都からたった 2回乗り換えるだけで下関まで行けることを知りました。 *3 下関着は20時くらいになって外が見れず意味がないので, 今回は新山口に宿泊することに。 14:48三原発19:53下関着の快速シティライナー, というのがとにかく驚きで, 何と5時間もとてつもない長距離を走り抜ける普通列車のようです。

実際に乗ってみると, 相生から岡山までが非常に本数も少なく, 山の中のものすごい田舎で, ここが山陽本線の「本体」, アキレス腱なのではないか, という感想を持ちました。 The・日本の農村, みたいな風景が続いて感動的です。
ただし, ここも山陽本線の一部ではあるわけで, 思ったのは 寝台特急が最近廃止されていますが, かつての黄金時代にははやぶさ・富士・さくら等が皆毎日ここを通ったのだなぁ, ということ。これほどの田舎であっても, 日本の社会を支える重要な役割を負っ ているという自負の下に保線の方は働いていたのではないか‥ などと想像しながら 風景を眺めていました。

翌日は朝, 新山口から下関へ行きましたが(1時間ほど), 下関駅は, 降りると昭和の匂いが漂っていて, 具体的には昭和57年みたいな感じでした。 ただ, しばらく歩くと港町らしく, もっと現代的な感じに。 かつて本州の終端として東京・大阪と並ぶ一等駅だったという過去を反映してか, 山口県第一の都市としてか, 大会社の下関支店が海沿いに並んでいます (なぜか日本生命などの生保の支店が目立っていた)。

これまで新幹線で駆け抜けるのはまるで, 数学の証明を終わずに定理だけ使うような 気持ち悪さを感じていましたが, これでだいぶ様子が分かって, 安心できるような 気がします。
色々考えたこともあり, 示唆深い旅行でした。

帰りは小倉から普通にのぞみで帰ってきましたが, 午後2時に厳流島を出たのに, 6時間後の夜8時にはもう京都の自宅にいたとは, 日本の技術凄すぎだろ.. のような 感じがします。


*1: もう少し立場が上がると, そんな暇なことをしている場合ではなくなるのが 目に見えているので..。
*2: 正確には小倉まで。
*3: 下関からは門司まで出れば, 門司から直通で鳥栖行きがあるので, 門司→鳥栖→長崎と, 長崎までたった一回乗り換えるだけで行けるようです。

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