mots quotidiens.
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

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2008年05月01日(木) [n年日記]

#1 MLSSJ?

関東の T-PRIMAL に対抗して?先日立ち上がった関西の統計的機械学習勉強会 サークルk の帰り道で, *1 T-PRIMALと共催で学生向けの機械学習サマースクールができれば いいなというアイデアを思いついたので, 案をスライドにしてちょっと まとめてみました。 海外の MLSS (Machine Learning Summer School) の日本版という感じです。
今年はもう夏が近いので, できても2009年度以降だと思いますが, 関東の人が見ても 面白いかも知れないので, 公開してみました。
*1: ここに出ているメンバーは一部で, 本当はもっと沢山います。 (石井先生も入っています。) 一応僕も発起人に入っていたりして..。

2008年05月14日(水) [n年日記]

#1 "言語処理学辞典"

今度出る「言語処理学辞典」の最後の原稿が届いて, とりまとめを依頼された「言語モデル」の項目が完成したので, ようやく提出。
第2部 "基礎技術"の最初の中項目, 2-1「言語モデル」は, *1
  1. 2.1.0 「概要」(持橋)
  2. 2.1.1 「nグラム言語モデル」(森先生)
  3. 2.1.2 「nグラムモデルのスムージング法」(IBM 倉田さん)
  4. 2.1.3 「言語モデルの評価」(森先生)
  5. 2.1.4 「長距離モデル」(山本先生)
  6. 2.1.5 「文書モデル」(山本先生)
  7. 2.1.6 「言語モデルへのその他のアプローチ」(持橋)
という内容からなっています。
それぞれ力の入った内容を書いていただいたので, 一応辞典とはいえ, かなり読みごたえのある項目になっていると思います。(Webでは内容は公開できない のですが..)

個人的にも, 最初の「概要」では言語モデルとは何かという見識を示せ, と言われた わけなので, (森先生におほめの言葉をいただきましたが)書きがいのある内容でした。 2.1.6「言語モデルへのその他のアプローチ」では, PCFGに基づく言語モデル, 全文最大エントロピー法などについて書いています。まさか自分がCharniakの論文 を読むことになるとは思わなかった..。
どれも手加減なしで書いているので, 出版された際には興味があれば読んでいただけ れば, と思います。
全体に, 言語モデルの項目は研究者が読んでも, 得るところは ある内容になったような気がします。


*1: 本の宣伝になるので, 書いても大丈夫だと思うのですが..。

#2 cv

今月22-25日に香港のHKUST *2 に行くので (これ), CVを下さいと言われたので, 初めて英語のcvを書くことに。
自分用メモですが, rireki.sty と一緒で必ずどこかにLaTeXのテンプレートが あるだろうと思って探したら, CTANの http://www.ctan.org/tex-archive/macros/latex/contrib/resume/res.cls というのがあるのを知った。 このへん に LaTeX CV Template がありますが, この中で使われている。
\name{}で名前を書いて, 後は \begin{resume}..\end{resume} の中に \section{}でタイトルと中身を書いていけばいいらしい。
僕のサンプルはこんな感じ。 cv.pdf
*2: HKUSTは香港のNAISTのような大学で, 今香港で一番レベルの高い大学らしい。

2008年05月17日() [n年日記]

#1 Thunderbird+Emacs

普段標準的に使っている *1 Mozilla Thunderbird のキーバインドはデフォルト ではEmacs風でないため, メールを書いている時にC-nやC-pをうっかり押してしまうと, 大変なことになる。
Firefoxでは Firemacs のようなアドオンを入れればEmacsバインドになるので, Gmailでは安心して使っているのですが, Thunderbirdで書く時だけ気をつけて一切 C-f,C-b,C-n,C-pを使わないで一々矢印を使うという疲れる作業を強いられていた。

従来, Thunderbirdのキーバインドを変更するには root になってThunderbirdの ディレクトリの userHTMLBindings.xml を変更する必要が ある(!)ということで諦めていたが, いい加減切れたので再度調べたところ, 今は keyconfig というエクステンションが Thunderbird にも対応していて, これを入れると Emacs バインドにできるのを知った。 (このへん。) 素晴らしい。

Thunderbirdから直接はインストールできないので, 上のリンクで*.xpiを右クリックして保存し, Thunderbird アドオンの「インストール」 ボタンを押して保存した *.xpi を指定するとインストールできます。
インストールすると「ツール」メニューに 「キーボードショートカットのカスタマイズ」が現れるので, ここで C-n,C-p,C-f,C-b,C-s 等に割り当てられているバインドを削除すると, 普通に Emacs バインドでメールが書けるようになる。

これで永年の問題が解決。はー。


*1: NTTでは, 社内メールを外部のGmail等に転送するのは禁止されている。

2008年05月26日(月) [n年日記]

#1 HKUST & 香港

日曜日に, 無事にHKUSTと香港から帰ってきました。 HKUST(香港科技大,科大) *1トップページ の写真を見てもわかる通り, 白〜グレーの建物に青や赤のアクセントを持つ, かなりNAISTに似た建物でした。場所的にも, 大学前から頻繁に出ているバスで 最寄りの地下鉄駅である坑口まで行くと, 香港中心部の中環(Central)まで合わせて40分 くらいで行けて, 大阪に同じくらいの時間で行けるNAISTと比べて, 立地的にも よく似ています。 *2
歴史的にも, 1991年創立のHKUSTは香港に世界的な研究レベルの大学を返還後に 作るという意図で設立されたのだそうで (Wikipediaのエントリ) , そのへんもNAISTと似ています。創立前には, 教授がアメリカ西海岸の大学を回って, 設立に参加してくれる教授陣を集めた, と創立時からいる Dekai Wu が言っていた。 ただし, HKUSTは学部からある上, 学部の数も多く, キャンパスも広大です。

HKUSTは香港郊外の清水湾(Clear Water Bay)の超絶景のリアス式海岸に沿って 建てられていて, もう「どひゃー」という感じでした。NAISTを4倍くらいの面積にして, 断崖の絶景に 建てると少し似ているかもしれません。 Academicな機能は中央のビル [写真] に集められていて, Lift *3 で場所を区別するというのが面白いなと。建物が別だと どうしてもinteractionが減りがちなので, 一つにまとめるというのは興味深い試みだな と思って見ていました。

滞在中はHKUSTの Visitor House に泊まらせていただいたのですが, これも驚くべき快適さでした。 NAISTにも 「ゲストハウスせんたん」 があって, 国立大学の施設としては凄くいいと思いますが, NAIS棟全然顔負け。 コロニアルスタイルで, 僕の泊まった部屋はリビングとベッドルームの二部屋 あり, 大学のロゴ入りのアメニティ完備で, 「マジですか。。。」という感じでした。 (ただ, Tower 2のこの部屋は, その階の部屋の中で一番広かったらしい。)
HKUSTはその設立意図から言って, 多くの外国人研究者を呼んでいるようなので (例えば上のセミナーのページ [ISMT] [HLTC] ), こういう充実した訪問者施設が準備されていると思うのですが, 凄いなーと。

とにかく物凄くお金がかかっているのですが, 帰ってから坂野さんと話したところ, 香港の華僑が莫大な寄付をしているんだよ という話を聞いて, なるほどなーと。
ただし, 設備がいかに凄くても, いい学生が集まらなければ話にならないわけですが, 話を聞いた限りでは香港には University of Hong Kong (香港大学)Hong Kong Polytechnic (香港理工大学) のような大学が昔からあるので, ここだけに学生が集中するということでは ないようです。 ただし最近, 清華大学にトップで合格した学生が清華を蹴ってHKUSTに入学して 話題になったという話なので, 上位層もそれなりにいる, というような感じでした。 *4


*1: 読み方がよくわからないので, 心の中で"えっちくすと"と読んでいましたが, 香港なのは現地の人には自明なので, 大学の人は「UST」と呼んでいるようです。 大学のドメインも http://www.ust.hk/ になっています。
*2: ただし, 坑口(Hang Hau)は学研登美ヶ丘/北生駒と比べると全然 大きい, 高層ビルの立ち並んだ近代的な駅です。
*3: エレベータと言わずに"Lift"と言うのは考えてみると, 英国植民地の名残りなのかも。
*4: その学生が, 香港の他の大学ではなくて, HKUSTを選んだというのが面白いところです。
ただ, 滞在して思ったのは, 香港は非常に素晴らしい所ではあるものの, 中国の伝統から はかなり離れた所にあってそういう所が弱くなりがちなようなので, 農村部を含む中国社会にcommitするのであれば, 清華のような所に行って中国全土から来た人に揉まれた方がいいのではないか.. ということでした。

#2 Seminar

5/23はJames先生に呼ばれた目的である, セミナーをしました。( セミナーのAnnounce )
その前の昼食では統計の人, Dekai WuのグループのNLPの人に加えて経済の助教授を されている 奥井さん も来ていただいて色々お話ができて, あまりこういう機会はないそうなので, とてもよかったなと。
Talkには香港理工大学からも人が来ていて, Dekaiのグループの人(Pascalさんなど) も含めて全体に面白いと言っていただいたので, 行ったかいがありました。

香港での滞在について書くと長くなるのであれですが, 初日には Lancelot James先生 (ジャマイカ生まれの陽気な, 若いおじさんでした)に 香港の夜景 を望む インターコンチネンタルのロビーバーに連れていっていただいたり, 広東料理の 香港を代表するレストランに連れていっていただいたりして, (僕は結婚していたりしないので そうでもないと思っていましたが)俺って幸せなんじゃね?..みたいな。
個人的には, 香港の伝統のある茶室, 陸羽茶室にぜひ行ってみたかったので, 中環の Lan Kwai Fong にある陸羽茶室で本当の飲茶がいただけて幸せでした。
日本ではミスドが飲茶もやっているものの, "どうせにせものなんじゃないの?" みたいに思っていたのですが, これで本当の飲茶を経験できたので, 安心して ミスドの飲茶も頼めるなあと。

ちなみに物価は日本と同じ等と書かれていましたが, 日本円が強いせいか, 実際には日本の半分程度でした。
たとえばジュースは5.5HK$で, 現在の為替 レート1HK$=13.5円で計算すると75円くらいなので, 2倍弱にすると日本と同じくらい です。
他にも, 香港版マリ・クレール(買った)30HK$=405円は公式レートではちょっと安すぎで, ちょうど倍の800円くらいにするとそんなもんかな, という感じなので, やはり約半分 なのだと思います。ただ, iPodは1000HK$くらいして日本の価格とほとんど変わらない ので, ある程度価格が上がると差がさちって同じになる, という感じのようです。

ビクトリア公園のそばにある普通のスーパーで, キティちゃんの日式麺が売られて いたので買ってきました。以下写真など。右クリックして「画像を表示」にすると 大きくなります。

キティちゃんカップ麺
シーフード味。
キティちゃん日式カップ麺
その2。
横から見たところ。Yummy!とか
書いてある。プリチー。
HKUST CSからの
記念品。


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