mots quotidiens.
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

先月 2013年09月 来月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

2013年09月02日(月) [n年日記]

#1 第5回最先端NLP勉強会

土・日に千葉県の九十九里浜で行われた, 第5回最先端NLP勉強会 [LINK] に参加してきました。朝7:19発の新宿わかしお号に乗って茂原下車。 会場が思ったより狭かったため, 34人がギュウ詰めでしたが, 非常に密度の濃い 勉強会になりました。

僕は, ACL2013の "Grounded Language Learning from Video Described with Sentences" を解説。この論文を選んでから, 実はこれがACL2013のベストペーパーだったことを 知りました。
中身は, 短い動画とそれに付いた文章("he pushes the backpack toward the chair."の ような)から, 「各単語の意味を表すHMM」と「各単語の引数(=物体)が動画のどの 領域に対応するか」を同時学習するという, かなり凄い話で, 自然言語処理だけでなく, ロボティックスなどの方も非常に関係の深いような話だと思います。
内容的には動画に基づく Factorial HMM の学習問題なのですが, ただし, この論文は凄まじく読みにくく, 全く読者に分かってもらおうと思っていないかの ような論文です(最初読んだとき破りそうになった)。 最初の部分をとりあえず飛ばして数式を読んでから前に戻ると分かるように なりましたが, FHMMを知らないと厳しいと思いますので, 下に発表資料を置いて おきます。

論文には全く図がないので本当にわかりにくいですが, この22ページ目が論文でやっていることです(と思う)。 コードも公開されていますので, これで大分分かりやすくなったのではないかなと 思っています。
なお, スライドに書いてありますが, 著者の Siskind は Scheme の最速コンパイラ Stalin で有名な人です。元になっている研究が, CS研の大和部長の20年前の研究 だというのも驚きでした。

ちなみに, 行きの切符(上)は鳥人間コンテストを思い出すしかないような感じです。 (笑) (これ)

・ -

なお, 途中で言いましたが, ACL2013で話題だったらしい "Unsupervised Transcription of Historical Documents"と同じ話はとっくの昔(2004年)にNIPSで出ているというのは これ です。("Making Latin Manuscripts searchable using gHMMs") 僕も 前に書いていたり します。

2013年09月17日(火) [n年日記]

#1 NL213

 甲府城からの景色。
9/12-13と, 甲府の山梨大学で行われた第213回NL研に行って発表してきました。 (プログラム)。
二日目は発表数が少ないので, 皆来ないのではないかと思っていましたが, 一日目よりむしろ多い聴衆で安心しました。 論文のページに 発表スライド を置いておきます。

発表はどれも面白く, 質疑応答の時間に自分の発表に限らず色々な視点からの意見が 聞けて, 今回も有益でした。今回は松本先生(2日間通して奈良から来られていた)が 学生に発表を促したりしたとのことですが, やはり国際会議でただ発表するだけでなく, こうして直接意見を聞ける場は当たり前ですが, 貴重だと感じます。
一日目の夜は皆さんはフランス料理を食べに行ったりしたらしいですが, 僕はホテルで 準備。それでも最終日はほうとうを食べに行ったりもして, 色々な方と話ができました。

甲府は噂に聞くように, 石の上で釜焼きになっているようなすさまじい暑さでしたが, 丹下健三の代表作の一つである山梨県立文化会館に行ってみたりと, 色々と 楽しめました。
ちなみに甲府駅の北側, 山梨県立文化会館の隣にある, 参加者がかっこいいと言って いたぎざぎざの屋根の建物は山梨県立図書館で, 「新建築」2013年1月号に紹介が 載っているようです (こちら)。 実は2日後の連休にプライベートでまた甲府に行ったので中に入ってみましたが, 建築も中身も本当に素晴らしい図書館でした。 山梨県建築文化賞をとっているとのことで, 流石だなと思います。


2 days displayed.
タイトル一覧
カテゴリ分類
 なかのひと
Powered by hns-2.10-pl1, HyperNikkiSystem Project