ejd は kterm から使えるシンプルな英和辞書です。
計算機上で使える英和辞書には市販の辞書を含めてさまざまなものがありますが( http://openlab.ring.gr.jp/edict/に Unix上で動く電子辞書についての情報があります)、それらはみな別にウインドウが 開いたり, コマンドで起動してその中でさらに検索を実行するなど, 日常的に 「さっ」と単語の意味を引くために使うにはかなり面倒な部分があります。
また, 使われる辞書は多く大部なもので, 詳細な情報が載っていますが, 実際に論文を読むなどの際には(調べる単語は大抵難しい語ですから), 簡単な訳語 あるいは1行程度の説明があればよく, 発音記号や詳細な例文などの情報はかえって 余計であることが少なくありません。加えてそうした大部な辞書はたいてい市販のもの なので, これも気軽に使うという視点からはちょっと面倒なことになります。
ejd は学部時代, 電子辞書が流行る前にちょっと単語を調べるように書いた
もので, オーストラリアの Monash 大学にあった ejdic (約3MB, 46,000語)に
対して検索するものです (単に seek して grep しているだけ)が, これまで使ってきて
日常的に使うには便利だと思うので公開することにしました。
% ejd jurisprudence jurisprudence 法学，法律学，法理学 法制，法体系，法組織 法の分野(部門)のように調べるか,
% ejd ejd, ejdict interface. $Id: ejd.html,v 0.1 2000-06-17 22:16:52+09 daiti-m Exp $ >と起動して単語を入力します。辞書は上のように充分難しい語でも登録されている ようで, 実用的にはほとんど問題ありません。
* なお, これでも足りない場合は, 辞書サーバのクライアントを使うか, Web上の Encarta (http://www.encarta.com) などのサービスを利用するといいかもしれません。