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2008年06月02日

Linuxデスクトップ上でYahooかな漢字変換経由で日本語入力を実現するラッパーライブラリ

少し前の話ですが、Yahooがかな漢字変換Webサービスを出したようです。拙作のAjaximeみたいなサービスを簡単に作れるインフラが整ってきたようです。早速 Ajaxime のバックエンドをこれになーんてハックもいいのですが、やってて手応えがないので、Linux上で動く変換エンジンをYahooかな漢字変換サービスを使ってできないかと思って libanthy のラッパーライブラリを書いてみました。

http://chasen.org/~taku/software/anthy-yahoojimservice/

Anthyのドキュメントを読んでみると、APIセットが小粒で直感的で、数十のAPI関数を独自に実装したlibanthy.so をLD_LIBRARY_PATHで突っ込んでやればよさそうです。この方法のいいところは、UIの面倒なところを全くいじることなく、Yahooかな漢字変換Webサービス経由でLinuxデスクトップ上で日本語入力ができることです。

実装はかなり手抜きです。(C++で自力で適当 XML parsing したり..) 文節を伸ばしたり縮めたり、予測入力もいちようサポートしていますが、いかんせん 週末quick hack なので、動作があやしいかもしれません。予測入力をWebベースでやることは懐疑的だったのですが、意外とサクサクと動いています。驚き。

しかし、すべての入力が ネット上に流出されてしまうのはやはり問題です。ライブラリを乗っ取ってしまうので、一見ローカルで動いているかのように見えます。実際これが使えるところは、共用マシンやキオスク端末などに限られるでしょう。

学習機能をつけたりいろいろアイデアはあると思いますが、本人のやる気が続くかどうか謎です。引き継いでくれる方募集します。

投稿者 taku : 01:34 | トラックバック