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2009年08月29日
勉強会は発表してこそ意味がある
最近IT業界界隈で勉強会がブームになっているようです。子持ちエンジニアにとっては 参加したくても参加できないのが残念だったりしますが、時間のある 若い人には参加するだけでなく、ぜひそこで発表し意見をぶつけ合って欲しいです。私が在籍していたNAISTの松本研は、それこそ勉強会だらけの研究室でした。 いまでもその伝統は残っており、スケジュールを見ると勉強会の多さに驚かされます。 私はデータマイニング・機械学習の勉強会に参加していたのですが、 6~7人のメンバーで週二回のペースで論文を読みまくっていたので、 結構な頻度で担当が回ってきました。最初の頃はこのハイペースに戸惑う学生 もいますが、徐々になれてきてこのペースの勉強会に積極的に参加し発表(論文紹介) できるようになってきます。物心がつくと、勉強会のために論文を読むのではなく、 日頃から暇を見つけては論文を読むような習慣が身についてきます。
こういう状態の勉強会は有意義で健康的です。馴れ合いとか義務感ではなく、 みんなに紹介したいというモチベーションで勉強会に参加するようになります。 準備をそれなりにした題材は今でも内容を覚えています。
若いうちに仲間と一緒に「自発的な」勉強会・輪講をすることの重要さを 松本先生はいつも強調なさっています。松本先生自信も、電総研時代にそういう 経験をなさっていて、その実体験から松本研が勉強会主体の研究室になったのだと 思います。松本先生自ら今でも勉強会に参加して学生と同じ立場で発表しているところも 普通じゃありえないことかもしれません。松本研での経験は貴重な存在です。 自発的な研究・調査が苦にならず逆に楽しんで出来るようになりましたし、 人にあたらしい技術を紹介するいい訓練になったことは間違いありません。