mots quotidiens.
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

先月 2024年05月 来月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

2009年03月05日(木) [n年日記]

#1 -

春日凝妝上翠楼
忽見陌頭揚柳色
一月くらいずっと論文を書いていて煮詰まってしまったので, 有休を取って, 学研奈良登美ヶ丘から終点のコスモスクエアに行って, 海を見て癒されてきました。
WTCコスモタワー の中でお昼を食べているとFMラジオが掛かっていて, 当然 FM Cocolo (スタジオがWTCの中にある)だと思っていたら, FM 802 でした。おいおい..。w

行きの電車の中で, 前から読みたいと思っていた1949年のモンテカルロ法の最初の論文, "The Monte Carlo Method" (Metropolis&Ulam 1949, JASA) [JSTOR] [PDF] を読みました。

数ページの論文でほとんど式もないですが, とても面白く, なるほどと理解が深まる 論文で, かなりお薦めです。
例えば一般にグラフ上で到達確率を計算するのに 接続行列を何回も掛ける必要は必ずしもなく, モンテカルロ実験を繰り返して 実際に到達するかどうか見ればよい, というのは最近データベースの分野で流行って いるらしいですが, 60年前の論文ですでにUlamが言っていたという。
1949年というと, 8086どころかENIACができてまだ数年というレベルだったわけで, その時点でこれだけ先を見通していたというのはやはり凄いな, という気がします。
ウラムがフォン・ノイマンとモンテカルロ法を発見した時の話は "Adventures of a Mathematician"(「数学のスーパースターたち」 [amazon] , 絶版) に書かれているので, 一度本物を読んでみたい, と思っていました。


1 days displayed.
タイトル一覧
カテゴリ分類
 なかのひと
Powered by hns-2.10-pl1, HyperNikkiSystem Project