mots quotidiens.
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

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2006年03月09日(木) [n年日記]

#1 ISM

ISM の公開講座に出席するため, 朝4時起きで新幹線に乗って広尾へ。
今回はお忍びで行こうと思っていたら, 案の定? お昼を食べに外に出た時に 伊庭さんに遭遇。w
ちょうど北大の 久保さん も来られているとのことで, 終わった後に伊庭さんの部屋に行ったのですが, ドアの張り紙に僕が気付かず帰宅。 物理×生態学×自然言語になって面白い話が聞けたかも知れなかったので, 残念です。
ちなみに次の日は松井さんの部屋に寄って, お茶をいただいて帰りました。


2005年03月09日(水) [n年日記]

#1 -

わかってくれたならよかった。
さて, 鹿野先生から一応OKも出たことなので, 書こうと思っていた本の紹介 でもしようかなと。

「数学受験術指南」, 森毅著, 中公新書.
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121006070/
自然言語処理を真面目にやればやるほど, 数学とのつき合い方が重要になるわけ だけれど, その時にとても参考になる本だと思う。
受験と書いてあるけれども, 僕はこういう本は自分が受験生の時には読んで いなかった。 実は内容は数学についてのかなり本質的な話で, 全く研究についても置き換えることができる。 というか, ずっと置き換えながら読んでいた。
国際会議に論文を出すというのも, わかりやすく論理的に書くとか, いくら一生懸命書いても落ちるかもしれないとか, という意味では試験とかなり 似たところがあると思う。
それ以外にも色々書いてあって, 森毅氏の考えにはなるほどと思うところがあって 非常にいい本だと思うので, お薦め。

「超勉強法」, 野口悠紀雄著, 講談社.
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062076012/
押熊で前に100円(!)で買った本だけれど, 結構いい本で, 最近読み終わった。
この本はタイトルが悪くて, 内容は「超学習法」と言った方が近い。 野口氏も中で, 「学習」と「勉強」のどちらにするか迷った, と書いているのだけど, タイトルとして目立つので後者にしたのだと思う。
合理的な切り口で, 学習の方法のノウハウが語られている。 野口氏は工学部なので, 古文や漢文はいらないとか, 理系的な偏りが 見られるが *1 , その合理性がむしろ, (上の本にも共通するが)わけのわからない精神主義みたいな 日本の教育ではない特色を持っているのだと思う。

念のため書いておくと, 僕はいつもこういう本ばかり読んでいるわけでは ありません。 最近手に入れた本は「アンドレ・ヴェイユ自伝」(シュプリンガー・フェラーク東京, 1994, 絶版) とかだけれど, ここに書いても意味ないので..。


*1: 本題には関係ないが, ちょっと補足。 野口氏は古文や漢文は教養として読んでいれば充分だと主張しているが, それは表面的な理解だと思う。
簡単に言うと, 古文の意味は「ひらがな」に対する, 漢文の意味は「漢字」に対する 感性を磨くということで, それは単に名作を記憶したり鑑賞することでは磨けず, intensive に問題を解いて考えるということはそのためのよい訓練になると考える。
野口氏は一橋なので古文や漢文は確かにいらないかも知れないと思うのだけど, 文学部ならば古文や漢文を課すことは日本語に対する感覚を磨く上で必須 だと思う。社会科学系ならば, 社会の3科目目か2科目目を古文・漢文に振り換え られる, などするといいのではないか。

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