Kevin Knightの,
"Automating Knowledge Acquisition for Machine Translation"
(1997) を読み終わった。
これは最近までずっとATRにいらした渡辺太郎さん
が推薦されていた(ような気がする。記憶が定かではない)もの。
これまでずっと, タイトルからAI系の話が書いてあるのかと思っていたが,
実際は "Centauri" と "Arcturan" という異星人の言語(コンピューターからは
どんな言語でも, そう見える。ちなみにその正体は..) を使った,
MTの原理の非常にわかりやすい説明になっている。
IBMモデルを頭から与えられると, 例えばどうして fertility model を
考えなければいけないのかいまいち腑に落ちないところがあるが, これを読むと,
なるほどそういうのが必要だ, ということがわかると思う。
原理的な部分を, 実例を使って丁寧に解説してあって, IBMモデルを知っている
人が読んでも, 示唆を得られる内容になっていると思う。修士の人はもちろん。
おすすめです。
AI Magazine の記事の方は
こちら
にあるようです。