mots quotidiens.
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

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2004年05月16日() [n年日記]

#1 COLING 2004

夜中にやることが終わって帰る前に, COLING 2004の結果通知が来た。 松本先生が「COLINGは確実に通るでしょう」と言っていたので安心していたら, not acccepted。…はぁ? と思いながら開けてみると..
2人とも, 「数学がわからないので評価できません」とのこと。何それ (´д`;)。
数学といっても, Lebanon (2003) みたいに微分幾何を使いまくっているとかならともかく, 高々ラグランジュ乗数法 を使っているだけで, わからないなんて許されないと思う。 NAACL(この時は日本語でしか実験していなかったので, ボーダーになって落とされた) の査読者は "Proof is elegant." と言って証明のタイプミスまで指摘 してくれたのに, 対照的。

分野違いの人に査読されたのならともかく, Information Retrieval と Machine Learning にチェックを付けて(これはサブの仕事なので, 僕はIRを専門に やっているわけではありません)出したのに, 11点平均精度を知りません, とか 何, みたいな。
知らなくても, 論文には Precision-recall の point summary だと ちゃんと書いてあるし, その辺の情報検索の本を見ればどれでも載っていると思う。

本論に突っ込めないので実験についてコメントしてあるわけだけど, それも 行数を割いて誤解を生まないように議論しておいた点だった。 ICML とか NIPS を読み込んでいる人を想定して, 脚注や Discussion で色々と予防線を 張って議論しておいたのに, 全然役に立たなかった感じ。うーん。 もう, 何なの..。

原稿はこれです。 coling2004.pdf

EMNLPにも出しているので, そっちが通ればいいのだけど, 今年のEMNLPは倍くらい (200件くらい)の投稿があったという話なので微妙。 といってもできることはみんなやったので, 僕としては他にどうすることも できないわけだけど。
EMNLPは僕も査読を手伝っているのに, 自分の paper が落とされたらバカみたい だけど, また何か難癖が付いて落とされる可能性もありそう。
この話はもうジャーナルも書いて出して, もう次の話をやっているので, ここで引っかかりたくないんだけどな。。COLINGは予防線だと思っていたので, むぅ。
EMNLP 2004の原稿はこれ。 emnlp2004.pdf

・ -

こんなことがあったので, 会議の格はリゾート地で開催するとか(入り口を 広くする)ということ以上に, 査読者の質が非常に影響するんじゃないか, と思った。たとえ落とす論文でも, 査読でいいコメントを付けることが できれば, 著者と community 全体にとってよい影響があると思う。 それだとまた次に同じ会議に出そう, という気になるのではないだろうか。

・ -

えーあー, イカリをぶちまけてしまいました (^^;)。
もちろん, less formal な話に場所を空けなさい, という意味だとは 思っているんだけどね..。


2004年05月20日(木) [n年日記]

#1 Makefile default

Makefile で
LATEX = platex
.tex.dvi:
        $(LATEX) $<
とかサフィックスルールを書いておくと, make hogehoge.dvi としただけで platex hogehoge.tex を実行して dvi を作ってくれる。 が, 実は make (GNU make) には make -p で表示されるデフォルトルールがあって,
setenv TEX platex
としておくと, Makefile が何もなくても make hogehoge.dvi とすれば platex hogehoge.tex を実行してくれる。
..が, .dvi.ps というルールはないので, make hogehoge.ps としても dvips hogehoge.dvi を実行してくれたりはしない。 この場合は Makefile を書いておくしかないが, デフォルトルールを追加できないか さっき調べたところ, ルールを追加する方法は(多分)ないが(御存知の方がいたら 教えて下さい), make -f .. -f .. と複数指定することはできるので, それで 置き換えることはできるらしい。ということで, ~/Makefile を
#
#  default Makefile
#  $Id: Makefile,v 1.1 2004/05/20 04:19:29 dmochiha Exp $
#
.SUFFIXES: .tex .dvi .ps .pdf 

LATEX = platex
DVIPS = dvips
PS2PDF= ps2pdf -sPAPERSIZE=a4 

.tex.dvi:
        $(LATEX) $<
.dvi.ps:
        $(DVIPS) $<
.ps.pdf:
        $(PS2PDF) $<
のように作っておいて, % alias make='gmake -f ~/Makefile' としておけば, 何もないところで
% make hogehoge.pdf
とすれば, platex hogehoge.tex; dvips hogehoge.dvi; ps2pdf hogehoge.ps を 順に実行してくれることがわかった。
せっかく発見したので, 便利そうだと思うのでご紹介しておきます。 (Thanks to F澤さん。)


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