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Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp | by hns, version 2.10-pl1. |
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今回の技術のポイントは, 極座標(r,θ)で表示した波形関数をrとθに関して 級数展開する代わりに, 「集中点」を造波するような, 第1種と第2種Bessel関数を使った級数展開を考えて, 文字を点の集まりとして描画することで, 造波器の数を増やさなくとも 複雑な文字を波で表現できる, ということらしい。
こういうのを見ると, 日本の技術は世界一yyyyyyyyyyy! とか思ってしまう。(笑)
今回印象的だったのは, 僕はこの研究室に5年もいたはずなのに, 研究のセンスが
もう全然違うなあ, ということ。
(ウィーナー過程の話をしている時点でもう全然違うわけですが..(笑))
途中, パージングの話で Shift-Reduce 法の使い方について松本先生がコメントして
長々と議論になるということがありましたが
(去年も同じようなことがあった),
こういうのは僕のセンスではないなあ, と聞いていて思ってしまった。
*1
何が違うのかというと, 少し考えてみましたが, やはり理学と工学のセンスの違い
のような気がする。
*2
松本研のメインはやはり工学で, SVMのようなある種の artifact を持ってきて
色々と工夫すると言語データがうまく処理できる, というのに喜びを見出すの
だろうなあ, と思う。
一方, 僕はできるだけ自然で, 無理のない仮定や道具を
使って言語をモデル化したい, と思っているので, その辺りのセンスが全然違う
ように思う。
僕にとっては, もしある言語現象をウィーナー過程の言葉で記述することができたら,
それほど嬉しいことはないのですが, そういう風に色々な角度から光を当てて
言語を理解することに喜びを見出すというのはこちらの見方なのであって,
*3
上のような工学的な立場から見ると, そんなことを言われてもそもそも知らない
というか, それで性能がどう上がるの, みたいに思う可能性もあるのではないか, と。
もちろん, 松本研はメインだけでなく, 色々な立場の人が共存しているのが
よい所なので(メインの方が成功しやすい, という気はしますが),
これは個人的な感想なのですが。
とりあえず,
Doucet氏
も左利きだった!というどうでもいい情報はともかく(w,
Particle MCMCの話が面白かったです。
折角なので書こうと思いますが, Particle Filterのチュートリアルとしては,
Doucet氏の1998年のテクニカルレポート
"On Sequential Simulation-Based Methods for Bayesian Filtering"
が非常にわかりやすくて, お薦めです。
一般には
ArulampalamのTutorial
が有名なようですが(特に音声系?), 上の方がわかりやすいと思います。
"Sequential Monte Carlo Methods in Practice" は中級者向けで, 導入があまり
丁寧でないので, テクニカルレポートを読んで導出を理解してから本を読むのが
いいのではないか, と思います。
それと実は, "The Unscented Particle Filter" の
スライド
が超おすすめだったりします。導出についても図が多くて直感的で, まずこれを読んで
から, 論文に入るのが一番かもしれません。
久しぶりに大阪に行って, 難波の淳久堂書店に寄って本を眺めていたら,
今月8/1に発行されたばかりらしい
広重の「江戸百景」の本
があったので思わず買ってしまった。
9800円だが, そこは独身貴族パワーでまぁへいっと。
帰り, 英國屋でお茶を飲みながらずっと眺めていたが,
名画の連続すぎだろ常識的に考えて…。
中学校や高校の美術で, 西洋画家の名前を覚えさせるとか意味不明な
ことをするのを止めて, この中から好きなものを選んで模写させる, というような
ことをすればいいのに, と帰りに思った。
必ずしも有名な絵だけが名画なわけではなく, 一般に知られていない絵に多く,
これぞ日本的な美学, と呼べるようなものが多くあると思う。
ちょうど広尾に行ったところなので, トップ絵を
広尾
にしようかと最初思いましたが, 地味なので品川にしてみました。
(本当はちょっと色合いが違いますが, 派手目ということで。)
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