下で書き忘れたこと。(どうして今頃書いているかというと, しばらく風邪を引いていて
余裕がなかったからですが..。)
招待講演も含めて, 14日(金)に資料の締め切りがあったので,
招待講演のページ
でスライドがほぼ見れるようです。
自然言語処理セッション
初日の午後に, 松本先生に「機械学習における自然言語処理の諸問題」という
タイトルで講演をしていただきました。(一応僕はオーガナイザーなので..)
スライドはIBIS2008のページに上がっていますので, 全部読めます。
[PDF]
今回のIBISには自然言語処理の人があまり来ていなかったので残念だったのですが,
かなり力の入った内容で, 文の構造解析を中心にどんな問題があるのか, どうやって
解かれてきたのか等のお話でした。教科書等には全然書かれていない内容なの
で, 特に修士や学部など自然言語処理に入ったばかりの人が読むととてもいい内容
なのではないかと..。
個人的には, 局所的な情報を用いた分類では大域的な構造が(まだ)考慮できない
ということが問題とされていますが, これは計算の途中で分類を確定的に考えている
からで, BPや, 中川君がやっていたようなGibbsのような方法で実はわりと自然に解ける
のではないか, という感想を持ちました。(松本研ではEMやBPやGibbsを使っている人
がほとんどいないので, あまり意識されていないのではないかと。)
技術的なメモ
今回自分のLaTeXのスライドの絵を描く時に, (ついに)Tgifをやめて
Inkscape
を使ってみました。
これまでtgif2texを使ってTeXの数式を入れていましたが,
*1
Inkscape+TexTextで全く普通の図形として数式が入れられるようになりました。
ブラボー。
以下少しメモ。
- Inkscapeのいい所は, 今どき普通のグラデーションの入った絵が簡単に描ける ことですが, 何も考えずにグラデーションを書けてeps形式で保存すると, 全く反映
されずに単なるベタ塗りになります。
グラデーションがないと仕上がりが全然違うので, かなり悩んだのですが, しばらく
調べてみると, グラデーションはデフォルトでは色の不透明度(RGBの次のA)を調整
することで実現されるため, これはepsに反映されないことがわかった。
グラデーションの色設定で, 不透明度は最大のまま, 色から色へ移る(例えば,
青→白)ように設定すると, グラデーションのかかったepsを作成できてLaTeXでも
使えます。マニュアルの超細かい所に書いてあってわかりにく杉。
- TexText
でTeXの数式を入れる時, 特にプレアンブルを指定しないと, ""が有効なパスでない
というGtkのassertionに引っかかって, 毎回warningが出ます。
はっきり言って超うざいので, ~/.inkscape/extensions/textext.py の中で
323,324c323
< # return None, "", ""
< return None, "", "/dev/null"
---
> return None, "", ""
266c266
< asker = AskText(text, preamble_file, 4.0)
---
> asker = AskText(text, preamble_file, 1.0)
のように "/dev/null" にしておくと, 特に問題なく通るようです。(上は特別な
インストールのいらないtextext-0.3.4.tar.gzの例。
他のバージョンでは適当に変えて下さい。)
ちなみに絵に入れる場合はデフォルトの倍率1.0は小さすぎなので, 下のように変えて
おくと幸せになれそうです。
- その他, 自分用リンク。
*1: さらにその前は,
Psfrag
を使ってダミーの文字列を書き替えるのが普通だったらしい。