mots quotidiens.
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp by hns, version 2.10-pl1.

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2007年03月20日(火) [n年日記]

#1 HPYLM, VPYLM

NL研の論文の修正が終わって, ついに完成。はー。;
CVSリビジョンは1.41でした。大体僕の場合は普通完成版で1.22くらいなような ので, 新記録かも。
実は, 最後までトピック適応化を直していて提出が真の締め切りギリギリでした。
その後日本語の実験を加えたり, わかりやすくなるように何度も直したため, 予稿集のものと論文のクオリティが段違いなので, もし来られる方は 修正版の方をおとりいただけると有難いです。 (会場にコピーを持っていくつもりです。)

特許の関係で研究会までPDFを公開するとまずいかもしれないので, 前フリとして, HPYLMのツールも完成したので, 夏のSVM2006で話した "Introduction to Hierarchical Pitman-Yor Processes" を少し修正して 公開しておきます。
svm2006-hpylm.pdf (論文のページにも置いておきました。)
夏に聞いた方も, 説明をわかりやすく直してあるので, 必要があれば こちらをお読み下さい。(FSNLPと同じ実験(19ページ)の所も新しくなっています。)

階層Pitman-Yor過程は, ディリクレ過程の拡張である階層ディリクレ過程の そのまた拡張で, 僕の今回の話は階層Pitman-Yor過程をさらに可変長に拡張する という話です。
(DP->HDP->HPY->VPY というイメージ。)


2007年03月23日(金) [n年日記]

#1 ACL 2007

落とされた‥。えええーーーーーーー。

3人のreviewerのコメントを見ると, 英語の文法的なミスが多いというのは共通 しているが(その後ネイティブチェックを受けて直しましたが, 当然submit分 には間に合わなかった), 理論的な部分をちゃんと理解して面白いと言ってくれている のは最初の1人だけで, 他の2人は全然理解できないでいるらしい。 うーー。

というか最後の3人目は, 'highly technical device'がよくわからないので もっと直感的な説明をしてくれ, と書いてあるだけの短いコメント。 ACLもNL研の方も, 下の日記に書いてあるような専門的な説明を省いて, CRPを使って直感的に説明しています。これ以上わかりやすくするのは無理だ と思うので, 仕方がないかなあ。
ACLなので, 最初の人くらいのレベルの査読者 を期待していたんですが..。(そういう意味では, ACL2006のTehの論文は 驚くほど非専門的な説明をしてあるので通ったのかも。)

'very interesting and very technical paper' と言ってくれている最初の人 はよくわかっていて, コメントの内容も単なる表記ミスに近いもの だったので, まあ何というか, もっと手元の修正版くらいpolishしまくらないと 通らないのね, というところだろうか。
Machine Learning だけにチェックを入れていれば違ったのかも知れないと 思いますが, "Language Modeling" のカテゴリがあるのにチェックを入れない わけには今回はいかなかったので, 仕方なかったかな, と思います。うーん。


2007年03月29日(木) [n年日記]

#1 NL研

金山にある全日空ホテルグランコート名古屋に前泊して, 名古屋大の 野依記念学術交流館で朝からNL研の発表。
名古屋大の工学部はかなり広大な敷地で, 名大は工学部が強いというのは 本当なのだなあと実感。

名古屋に来たのは初めてだったのですが, 名古屋にも環状線の地下鉄が走っていて, 名古屋大学駅が駅のちょうど正反対のあたりにあるとか, これまで 全然知りませんでした。
気がつくと, 無意識に名古屋を歩いている女性の髪の巻きを見ているのに 気付いて, 心の中で笑ってしまった。w 気のせいか, 肩の辺りでウエーブに なっている人がやっぱり多いような..。リアル名古屋巻きなのかどうかは わかりませんが。

ホテルで泊まったのは高層階(24F)だったので, 名古屋の都市の夜景を一望することが できて, 名古屋は本当に大都会なのだな, と実感 (少し前に福井に泊まったので, 明らかに質的な違いがあるのがわかる)。
帰ってから翌日, ATRでお昼を食べながら話したのは, 名古屋とはいったい何で あるか, ということ。 京都は古都なので除くとして, 東京・大阪に続く第三の大都市であるのは事実ですが, どうも名古屋の人以外には印象が薄いところがあると思う。
「第三の都市」としての位置を考えたとき, 東京と大阪の様々な思想的な対立点 に対して, 三位一体的にそれらを止揚する都市ではないことは確かですが (つまり, X=東京, Y=大阪, Z=名古屋として,

     Z
   / \
X <-----> Y
の位置ではない), 大都市であることは事実で *1 , では名古屋とは何なのか, ということ。
少し考えたのは, むしろ対立を止揚するような都市なのではなく, そのプロトタイプなのではないか, ということ。図で書くと,
X <-----> Y
   \ /
     Z
という感じで, 「大都市」のプロトタイプとしてZ(名古屋)がまず存在し, その内包する可能性をそれぞれ別の方向に発展させたのがXとY(東京と大阪) なのではないか, という可能性。
「名古屋とは何か」というのが着いて以来なかなか理解できなかったのですが, こう考えると少しはわかってきたような気がするかな..と。


*1: 「大都市である」ことの本質は何かというと, それは住民構成が基本的にその地に 根を持たない, 異邦人であるということではないか, という話になった。

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