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Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp | by hns, version 2.10-pl1. |
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ただし, こうすると\clineを使って罫線を部分的に引いている時に,
罫線が色で上書きされてしまう(!)。
これは難しいですね的議論があったが, さらに調べるとCTANの
colortblのページ
の文書に対処法が書いてあって,
そもそも \cline を使わずに,
hhlineパッケージ
を使えとのこと。
\usepackage{hhline}しておいてから, \cline{2-4}(たとえば)
の代わりに, \hhline{~---} とすればいいようで, それで動いた。
BK。。
春日凝妝上翠楼一月くらいずっと論文を書いていて煮詰まってしまったので, 有休を取って, 学研奈良登美ヶ丘から終点のコスモスクエアに行って, 海を見て癒されてきました。
忽見陌頭揚柳色
行きの電車の中で, 前から読みたいと思っていた1949年のモンテカルロ法の最初の論文, "The Monte Carlo Method" (Metropolis&Ulam 1949, JASA) [JSTOR] [PDF] を読みました。
数ページの論文でほとんど式もないですが, とても面白く, なるほどと理解が深まる
論文で, かなりお薦めです。
例えば一般にグラフ上で到達確率を計算するのに
接続行列を何回も掛ける必要は必ずしもなく, モンテカルロ実験を繰り返して
実際に到達するかどうか見ればよい, というのは最近データベースの分野で流行って
いるらしいですが, 60年前の論文ですでにUlamが言っていたという。
1949年というと, 8086どころかENIACができてまだ数年というレベルだったわけで,
その時点でこれだけ先を見通していたというのはやはり凄いな, という気がします。
ウラムがフォン・ノイマンとモンテカルロ法を発見した時の話は
"Adventures of a Mathematician"(「数学のスーパースターたち」
[amazon]
, 絶版)
に書かれているので, 一度本物を読んでみたい, と思っていました。
今回からNL研はペーパーレスになったので, もう少しすると情報処理学会のNL研の
ページにアップされると思いますが,
もう特許も出し終わっていて問題ないので, 論文を置いておきます。
発表は3/25(水)
[プログラム]
なので, ご興味のある方はお聞き下さい。
nl190segment.pdf
「源氏物語」の形態素解析は, 論文にない別の所を上げると,
こんな感じです。(「須磨」)
源氏物語に教師データなんてものは存在しないので,
すべて完全に教師なしで推定したものです(辞書も使っていません)。
須磨 に は 、 いとど 心づくし の 秋 風 に 、 海 は すこし 遠 けれど 、 行平の中納 言 の 、 関 吹き 越 ゆると 言ひけん 浦波 、 夜 々 は げに いと 近 く 聞こえ て 、 また な く あはれ なる もの は 、 かかる 所 の 秋 なり けり 。 御 前 に いと 人少な に て 、 うち 休み わた れ る に 、 独り 目を さま し て 、 枕をそばだてて 四方の 嵐 を 聞き たまふ に 、 波 ただ ここ もとに 立ち くる 心地 して 、 涙落つ と も おぼえ ぬ に 枕 浮く ばかり に な り に けり 。…源氏物語は全部で16000文程度と, 教師なし学習のデータとしては少ない ので結合してしまっている部分がありますが, 何も教えていないのに充分うまく切れているなあ, という気がします。
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