mots quotidiens. | |
Daichi Mochihashi (持橋大地) daichi <at> ism.ac.jp | by hns, version 2.10-pl1. |
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troff はKernighanが書いているように, タイプセットのアセンブラのようなもの
なのだと思う。
troff のコマンドは下のように, 必ず行頭の . から始まる小文字で, これをマクロ化したものが
.TL や .NH のような大文字のマクロ。
これは TeX と LaTeX の関係に似ているが, troffはよりミニマリズムに徹して
いて, .sp や .ft のようにコマンドが最小限なのが特徴。
実際, もし自分でタイプセットのプログラムを書け, と言われたら,
まず確実にこういうコマンド体系を考えると思うので, それを完全なシステムに
しているという意味でも貴重だと思う。
*1
実際に使えるかというと,
\(*S(\(*a\(mu\(*b)\u\s-22\s0\d \(-> \(ifと書く必要がありますが, わかりにくいのと, 現代で使うような複雑な式は 恐らく不可能, という問題がありそうです。
ソース: % groff -ms -Tps alice.rf > alice.ps
.ps 12 .DS C .ps +2 .ft B Alice in Wonderland .ft .sp 0.4 Lewis Carroll .ps -2 .DE .sp -2.5 .ps 12 .vs 13p .in +0.6i .ll -0.3i .ti -0.4i \v'1'\s36A\s0\v'-1' lice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank, and of having nothing to do: once or twice she had peeped into the book her .in -0.4i sister was reading, but it had no pictures or conversations in it, `and what is the use of a book,' thought Alice `without pictures or conversation?' .sp So she was considering in her own mind (as well as she could, ...
家に帰って junet 時代のドキュメントを眺めていたら,
吉田茂樹さん
*1
が書かれた「msマクロを使用した文書の書き方」
という文書があるのを発見した。(1988年)
これは今探すと,
http://ftp.riken.jp/pub/misc/Japan/JUNET-DB/troff/
などに置いてある模様。
この中から必要なファイルを取ってきて make を実行すると, ms.tut.ms が処理
されて文書が得られます。結果を ps->pdf 化したものが
こちら。
(pdf)
これは日本語でmsの各種マクロの意味が解説されており, 特殊文字の一覧や
必要になる troff コマンドの解説も含まれているので, troff についてはかなり役に
立ちそうです。
言うまでもないですが, roff,tbl,eqn 等については "The Unix Super Text"(下)の48章に
簡単な解説が含まれています。
*2
他に, me マクロパッケージについては, /usr/share/doc/groff-1.18.1/ の下に
meintro.ms が置いてあって(私の環境の場合), % troff -me -Tps meintro.ms でタイプセット
して読めるようです。me の方が, 現代のLaTeXの文書に近いような感じです。
また, メモ代わりですが, ベル研のテクニカルレポートのページ
http://cm.bell-labs.com/cm/cs/cstr.html
にも各種文書が集まっている模様。
上の junet の文書は前に
はらださん
に教えてもらったものですが,
僕もそれまで聞いたことがなかったし, かなり知られていないような気がします。
「コアラ大将のTCP/IP入門」とか昔は有名だったらしいですが, 今も役に立つかは
微妙。
「おヒマならMHを使ってよネ!」は
このへん
に置いてありました。w
言語モデルでは, 一般に文頭と文末に特殊な文字があると考えるので,
途中の文字の省略も含めて, 言語モデルでデコードしてやると高確率で元に戻せる
のではないかと思う。(追加と違って本質的に情報が落ちているので, 確実な復元は
無理ですが..。)
ずっと前に書いた
似非中国語化
ではないですが, 「常考」とか「感感俺俺」とか, 実際に省略が起きている例は
あるかもしれない。
「石こは無か」って何だろう, と思っていたら, 突如
「流石にこれは無理か」の省略だとわかった。人間恐るべし。(笑)
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